ファンタシースターオンライン 攻略

■大人の事情
「ふむ,やっと来たの.用は他でもない,背中にあるディスクを入れたままにしておいたの思い出したのでな」
 HELLIONが開口一番,yamada3に言う.
「・・・親方様のえっち・・・」
「・・・本気で裸(基板まで完璧に)にひんむいても良いのだぞ?」
「う,嘘です.主従の信頼度を表したバロメータと思ってください」
 うーん,ある意味仲が良いと言うか,良い主従と言えるのか,いつものやりとりを交わした後,HELLIONは目的のブツを入手することができた.
「そうじゃ,ケルベロスはどうした?」
((び,びくぅ!!!))
 2体は身体を硬直させる.
(・・・良いな?手筈どうりに・・・)
(うん,判ったよお兄ちゃん・・・)
 2体は接触通信をしているので,外部に漏れる心配なく会話ができるのだっ!!
ろくな事に使ってない気もしますが・・・
「あ,はい,ここに・・・」
 NERVはケルベロスを取り出す.
「おお,元気じゃったか?」
(・・・ウチ・・・じゃなくてわいは元気でおます~)
「何か雰囲気違うが,どうした?」
 じっとマグを見るHELLION.
思いっきり修理した後が見えます.
「何かあったのかえ?」
「「ぷるぷるぷる~」」
 声に出して顔を左右に降る2体.
(・・・何でもないだがや・・・)
 ケルベロスも答えるが,どうにも不自然です.
「・・・・おい,これはなんぞや?」
 HELLIONがふと気づいて,手に持ったケーブルは,ケルベロスとyamada3双方に繋がっていた.
「はっ,もうばれた?」
「あ,お兄ちゃん,それ自爆・・・」
「ふむ」
 HELLIONは,ぐいと引っ張ってケーブルをケルベロスから抜いた.
するとケルベロスは床にぽとっと落ちて返事をしなくなった.
「「あ・・・」」
 呆然とする2体,もう覚悟を決めたのか?
「これは一体どういうことか?」
 一応理由を聞くHELLION.
「いえ,私は有線じゃないとサイコミュ使えないので・・・はぐぅ」
 げしっと足蹴にされるyamada3.
「誰がそんな事聞いたかぁ!!」
「あ,敵の不意打ちにてあえなく殉職してしまって・・・」
 NERVがまともな言い訳をでっちあげた.
「お主等,材料になるか?」
 HELLIONが恐ろしいことを言う.
「「ぷるぷるぷるつ~」」
 2体がまたも首を振る.
「まあ良い,では,調達した材料調理して予選に行くぞ」
「「え?何時の間に?」」
 2体が驚くのも無理はない.
HELLIONはどうやら別に調達していた様である.
「ふん,妾を誰じゃと思うておる.しかも,決勝に使う予定のメインディッシュは生け捕りじゃぞ」
 側にあったリモコンのボタンを押してスクリーンにそれを映し出す.
「「こ,これはっ!!」」
 yamada3とNERVは,唖然と画面を見入っていた・・・
なんでしょうか,一体・・・

「誰だぁ?今頃こんなこと言ってくるなんて・・・」
 ANIKIは端末に受信されたメールを見て言った.
今になって参加希望者1名現れたのである.
当然,締め切った後なのであるが.
「なになに?当然謝礼はするので以下の場所に来られたしだと?」
 文末に書いてあることが気になって,ANIKIは一応出向くことにした.
指定場所は,人気の少ない倉庫地域の一部であった.
そこで床になにか置いてあるのを見つけた.
「あ,こ,これは幻の,うはうはむっちゅ~んな本ぢゃないかぁ!!」
 ANIKIは『お礼のブツ』とか書いた包装紙を破って中身を確認した.
きょろきょろと周りを見回すANIKI.
誰もいないと確認して,懐に大事にしまった.
「・・・商談成立だな・・・」
「だ,誰だっ!!」
 謎の声が何処からか響き渡る.
ANIKIは本を取ったことが見つかったと思って少々焦っている様です.
「おいおい,メールの差出人だよ.それを取ったと言うことは,参加認めてくれるんだろうな?」
「む,むぅ,しかし,今となって登録変更というのもばれるとまずいんだけど・・・」
「その本持っていることがばれるのとどっちが良い?」
 謎の人物は,ひらひらっと写真を飛ばしてきた.
「げっ,いつのまにぃ!!」
 先ほどANIKIが本を取って懐にしまうところが写っていた.
しかも本が中心なので,何の本かバレバレである.
「・・・ま,まぁ困った時はお互い様だしなぁ・・・」
 こらこら,負けるんじゃないっ!!
「で,お前の名前はなんて登録するんだ?」
「Ma・・・いや,Fennel(フェンネル:フォマール)だ・・・」
 ぴぴぴっと端末に手を加えるANIKI.
こうやって大人になって行くんだね・・・
「もう予選は始まってるから早いとこ提出してくれよ?」
 ANIKIはそういうと足早にそこから離れた.
早く中を見たい様です.
(・・・これで良い.これで・・・)
Fennelと名乗った人物は口元をにやりとさせるとその場から去った.

-終-