■ラッピークエスト |
「ただいま~」 「あ,お帰りなさい.あなた」 ここは,ラグオルはセントラルドーム2近くのベッドタウンにあるALFAINの新居. 仕事から帰宅したALFAINを出迎える女性が1人いた. 「今日は早かったのね」 「ああ,新婚はからかわれるから早く帰るのも大変だったよ」 「うふふ.それはそうでしょうね.みんな元気してる?」 「お前は職場の花だったからな.今でも結婚した事で文句言われるよ」 苦笑しながら嬉しそうに話すALFAIN. あれ?これって,こういうお話でしたっけ?しばらく様子を見ましょう. 「RED課長だろ,CzmにTAISUKEだろ,Poroなんてショックでしばらく行方不明だし.AMIちゃんやYUKIちゃんも「早くThitoseさんみたいに円満退職した~い」とか言ってたぞ」 むはぁ,なんで私が嫁になってるわけ!? やり直しを要求するっ!!とは言っても今はナレーションの身,手出しはできないのです. 「あなた.ご飯にするそれともお風呂?」 き,来た来たぁ,お約束の展開・・・この後はもう読めると言うかみんなの期待通りです・・・ 「・・・Thitose,こっちおいで・・・」 「あん,あなた・・・まだ早いわよ・・・」 な,なにが「あん」だ~.お前はホントに私なのかぁ~.私はそんなこと,そんなこと・・・ちょ,ちょびっとしか言ったことないのに・・・ 抱き寄せられる私.まあこの状況ではやることは1つです. 「あ,目つむってよ・・・ぎらぎらしてて怖いから・・・」 「ごめんごめん.まだ慣れてなくて・・・」 焦るALFAIN.優しくリードしなきゃあって・・・何か違うよおな・・・ ん~~~.むっちゅ~・・・ 「・・・やけに固い唇だね.つんつんしてる・・・」 (・・・大胆できゅ・・・) 「きゅ?・・・きゅ?・・・きゅだとぉ~!!!」 ALFAIN,気が付くと目の前に黄色い物体が1つ・・・ 「だわぁ~~~!!!!」 (そんな・・・私まだ心の準備が・・・できゅ・・・) 目が覚めて,ようやく状況の把握ができたALFAIN.よく見ると見慣れないベッドの上に横たわっていた. しかも目の前にはラッピーが1羽,なんか頬が赤い・・・ 「こ,ここは・・・」 (おお,気がつかれたか,勇者殿) 部屋の扉の所に老ラッピーが現れ,話かけてきた. 「ゆ,勇者?それに一体ここは・・・」 (先日は我が孫娘を助けて頂き感謝するできゅ・・・おや,もう手込めにされた様ですな) (お,お爺様・・・恥ずかしいできゅ・・・) 顔を羽で覆って走り去るラッピー(♀),唖然とするALFAIN. 「だ,誰が手込めだぁ~!!!」 老ラッピーからの説明によると以下の様になる. 先日のラッピー捕獲作戦の折,とらわれかけたラピ子(先程のラッピー♀)を助けて逃走中,謝って谷底へ落ちたのである. それを村の者が見つけて村長の家まで運んで介抱したのである. ああ,さっきのが夢で良かった良かった・・・ 「・・・そうだったのか,あのときのラッピーがあの子だったのか・・・」 (儂も孫に婿ができて嬉しさもひとしおですきゃ) 「勝手に決めるなっ!!」 (傷物にした責任はどうするおつもりできゅ?) 「してない,してない」 ブンブンと力の限り左右に首を振るALFAIN.首とれたりしない? そのとき,ガチャンと音がして,振り返るとラピ子がお盆から湯飲みを落とした所だった. (・・・ご,ご免なさいできゅ,私なんかじゃ貴男に釣り合わないできゅよね・・・) だだっっと例の起きあがりラッピーダッシュ(↓→←+強P+強K)にて走り去るラピ子. 無敵時間があるので,障害物もへっちゃらです. (おぉ,ラピ子よ・・・) 刹那,半眼になってじっとALFAINを見つめる村長. 「んなこと言われたって・・・」 (きゅぴーん) 目が十字に光る村長. 「わ,判ったよ.見てくればいいんだろ・・・ったく」 しぶしぶ出ていくALFAIN. (勇者殿,これを持って行きなされ・・・) 手渡されたのは,銅のセイバーと布のフレームと100メセタ. 思わずこけるALFAIN.冒険は始まったばかりだっ!! レコンキスタ外伝が今明かされる・・・ていうか続くの? 現在の視点にもどしてっと・・・ どうやら次は坑道の様です. 「なあ,なんとなく心が痛まないか?」 「そうだね,お兄ちゃん・・・」 yamada3とNERVが相談している. 「やはり仲間みたいな物だしなぁ,ここの連中って」 「やっぱりやめよっか?」 その割には背後い横たわる残骸は数機ではきかないのであるが・・・ (こら,はよせんかい.ちんたらしとったら飯抜きやで~) 監視&ヘルプ要員のケルベロスが言う.HELLIONは別の用事でここにはいなかった. (こ,こやつは・・・) yamada3はしぶしぶマグであるケルベロスを装着した. ロボにリヴつけても似合いませんね・・・ そんなやりとりをしていると,ギルチックの大群が押し寄せてきたのだが,てんで気付かない一行. 刹那,銃を撃ってきた!!! 「ねぇねぇお兄ちゃん」 「なんだ?」 くるっと振り返るyamada3. (ぎゃふぅ) バシッと言う効果音と共に叫ぶケルベロス. 「えへへ,なんでもないよっ」 「こいつぅ~」 描写していて思わず逃げたくなる寒い展開ですが,どうやらケルベロスに命中した様です. (こ,こら・・・またんかい!!) 「ん?どうした?」 後を向くyamada3.だが,ケルベロスはいない. 「おかしいな,声が聞こえたんだけど」 (あ,あのなぁ・・・) 「あ,やっぱり聞こえる」 「お兄ちゃん.今装備中じゃないの」 「あ,そうだそうだ,わっはっは」 笑いながらマグを外して正面に持ってくるyamada3.マグは黒く煤けています. 「あれ?汚れてる.なんでだろ」 (・・・お前はお笑い芸人かいっ!!わいに当たったんや!!) 「あ,お兄ちゃん敵が・・・」 気が付くと一斉に乱射してくるギルチック達. 「よっ,ほっ,はっ」 華麗によける2体,とは言え避けきれないのもありますが・・・ (ぎゃっ,ぎょっ,やめて堪忍や~) 何時の間にか盾代わりになっているケルベロス.死期は近い. 「さて,反撃さね」 反撃に転ずるや否や,一瞬にて駆逐されるギルチック達. 「NERVよ,被害報告は?」 戦闘が終わり,状況を確認するyamada3. 「えっと・・・これだけかな.てへっ」 NERVが取り出だしたるは,昇天あそばされたマグのケルベロス・・・ 「むおっ.こ,これは一体何時の間に!?」 「殉職しちゃったね・・・」 2体の脳裏には怒り爆発のHELLIONの姿が容易に浮かんだ. 「仕方ない,アレをやるぞ・・・」 「え?アレやるの?上手くいくかなぁ・・・」 なにやら相談をしている2体. 一体どうなることやら,次回のお楽しみです. -終- |