■開催!!料理バトル |
「・・・スターリーフよりアコンカグヤへ.緊急通信・・・こちら第3輜重艦隊旗艦スターリーフ・・・」 「総督っ,緊急通信が入りましたっ!!」 オペレーターが緊張の面もちで後ろに振り返って声を上げる. 「・・・今は長官と呼んでくれたまえ・・・」 「も,申し訳ありません,長官!!緊急通信コード,ウニモグと判明しました・・・.では現在よりフェイズ2モード発動してよろしいでしょうか?」 「うむ・・・.発動,承認!!」 いつもの総督からは想像もできないオーバーアクションで手を振り上げて叫んだ.おっと今は長官だったっけ. 「了解.シークレットモードフェイズ2発動を確認.以後全ての食権は本部の管轄となります・・・」 オペレーターは特殊なキーをスイッチに,端末に命令を入力していった. 「うむ,こんな時にフェイズ2とはな・・・」 パイオニア2の艦橋内はいきなり騒然となっていた. 「・・・ギルド管理委員会か?私だ.今し方フェイズ2を発動することとなった.ああ,もう知っているとは思うが・・・ふむ・・・そうだな・・・宜しく頼む」 そう言って長官は通信を切った. 「なにぃ~(×たくさん)」 ハンターズギルド本部から全ギルドメンバーに召集がかけられ,何事かと集まった面々は一斉に声を上げた. 「何故に我らが食を制限すると?」 いつもは後ろで,話を聞きもしないPoroが一番前で意義を唱えた. 「何回も言っているだろう・・・.食料製造鑑のほとんどが使用不能になっていると」 ギルド代表者が説明する. 「だから何故なんだー」 口々に騒ぐ面々. 「それは機密事項につき発表はできない,大騒ぎになるからな」 では今は騒ぎでないのだろうか?どちらにせよ,食料が減ると騒ぎになるのは目に見えているのだが・・・ 「・・・よって,民間を最優先に保護する立場から,我々の食料供給は半分以下になると心得てくれ」 「だーだーだー,いやだー(×たくさん)」 だだっこのあつまりか,こいつらは・・・ だが,確かに,この選択には一理あった. ラグオルに到着はしたものの,安全が確認されていないこともあり,民間人は上陸できない状態である. 移民船団な為,民間人も当然多数乗っている. 上層部としてはこういう場合の処置としてフェイズ2を策定しておいたのである. 「ふーん,てことは俺も普通に遊んでいられないかな?」 1人の男が1人ごちた. この男,名をANIKI(アニキ:フォニューム)と言う. いつもは楽しく生きていければいいやが信条の彼だが,ここは流石に気合いを入れる様である. 「もっと気合いいれて,この状況を楽しまないとっ!!」 想像を超えた強者だった様だ・・・ 「お,おのれっ,我らプロレタリアートあってのブルジョワジー,許せん,絶対に許せんっす.たかがへーみんの為に我らが食を奪う事断じて許せん!!・・・ごはぁ」 「「「「いい加減にやめろっ!!,俺達の仲間のつもりなら!!ったく格好悪い・・・」」」」 RED,Czm,ALFAIN,TAISUKEのレイマー仲間に蹴りを入れられるPoro. だいたい,いつ労働階級になったんだ?それに,へーみんはブルジョワではない様な・・・ 「Poroさんはちょびっとやせた方がかっこいくなるかもよ?」 「あ,AMIさん・・・」 とりあえず,救いの手はでた様だ・・・が 「ではAMIさんの為にも食を調達してくるでし」 振り返り,いきなり唱和し始めるPoro. 「ひとーつ,略奪と書いて現地調達と読むっ!!」 「ふたーつ,リストラと書いて他人犠牲と読むっ!!」 「みーっつ,みんなで姉御のた・・・げふ」 再度地面とこんにちはするPoro. 「だー!!やーめーんーかー!!」 ここで私ことThitose登場.なんか脇役が板についてきた? 「あらあら,料理大会ですって,楽しそうですよ・・・」 IXYが正面のモニターに映し出された映像に見入る. 「ギルド公認,第1回ラグオル料理バトルME(体験版)」 体験版ってなに?体験版って・・・MEってなに?MEって・・・ どうやら,現地調達しろってことね. 参加は自由らしい,だが,商品でるみたいなのでやらないとね・・・ 次回から壮絶ならバトルが始まるっ!!! ラグオルを征するのは誰だろうか? -終- |